BASICSアートメイクの施術の流れを、未経験の看護師向けにやさしく解説
アートメイクの施術が、来院からアフターケアまでどんな順番で進むのかを、未経験の看護師向けに一つずつ解説します。看護師がどの工程で何をするのかもあわせて整理しました。
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アートメイクのスクールや求人の情報を見ていると、「卒業後は業務委託で活躍」「業務委託契約あり」といった言葉をよく見かけます。病院勤務が長い看護師の方にとっては、あまりなじみのない働き方かもしれません。
業務委託は、時間の使い方を調整しやすい一方で、自分で管理しなければならないことも増える働き方です。メリットだけを見て決めるのではなく、しくみと注意点を理解したうえで選ぶことが大切です。
この記事では、業務委託とはどんな働き方なのか、雇用との違い、報酬の決まり方、税金や保険の考え方、契約前に確認したいことを、未経験の看護師向けにやさしく解説します。
まずは、業務委託という言葉の意味から確認しましょう。言葉のイメージだけで判断しないことが、あとで困らないための第一歩です。
業務委託は、クリニックの職員として雇われるのではなく、施術などの仕事を請け負う立場で契約する働き方です。病院で働くときのように雇用契約を結ぶのではなく、仕事の内容や報酬を決めた契約(業務委託契約)を結びます。看護師として病院で働く場合、多くは病院と雇用契約を結んでいるため、この違いは少しイメージしにくいかもしれません。「職員として働く」のではなく、「お店に仕事を頼まれた専門家として関わる」と考えると、わかりやすいでしょう。働く人は、クリニックから依頼された施術を行い、その対価として報酬を受け取ります。
アートメイクは医療資格が必要な施術のため、業務委託で働く場合も、施術は契約先のクリニックなどの医療機関で行います。医師の指示のもとで施術するという点は、雇用で働く場合と変わりません。「フリーランス」という言葉が使われることもありますが、自宅やサロンで施術できるという意味ではないので注意しましょう。
業務委託をよく理解するために、クリニックに雇用されて働く場合と比べてみましょう。
雇用で働く場合は、勤務時間やシフトがクリニックの決まりにそって決められます。業務委託では、予約が入った日に施術を行う形が多く、働く日を調整しやすいのが特徴です。ただし、予約が入らなければ施術の機会もないため、時間の自由度と収入の安定は表裏の関係にあります。
雇用の場合は、毎月決まった給与が支払われる固定給が中心です。業務委託では、施術ごとの歩合で報酬が決まることが多く、施術数が増えれば報酬も増え、少なければ減ります。収入は働き方・地域・施術数・契約の条件によって大きく変わるため、具体的な金額は契約先ごとに確かめる必要があります。
| 項目 | 雇用で働く | 業務委託で働く |
|---|---|---|
| 契約の形 | 雇用契約(職員) | 業務委託契約(請け負う立場) |
| 働く時間 | クリニックの決まりにそう | 予約に合わせて調整しやすい |
| 収入 | 固定給が中心 | 施術ごとの歩合が多い |
| 保険・税金 | 勤務先の制度による | 自分で手続きする |
業務委託で働くときに、未経験の方が見落としやすいのが税金と保険です。病院勤務とは手続きが大きく変わるので、早めに知っておきましょう。
雇用で働く場合は、勤務先が税金の手続き(年末調整)を行ってくれることが多いですが、業務委託の報酬は給与ではないため、自分で確定申告をする必要が出てくる場合があります。報酬の記録や、仕事に使った費用の領収書を保管しておくと、手続きがスムーズになります。会計ソフトや表計算ソフトで、毎月の報酬と費用を一覧にまとめておくだけでも、申告の時期にあわてずに済みます。領収書は月ごとに封筒やファイルに分けておくと、探す手間も省けます。詳しい手続きは、税務署や税理士に確認してください。
雇用で働く場合は勤務先の社会保険に加入できることが多いですが、業務委託では、健康保険や年金を自分で手続きする必要があります。今の職場を辞めて業務委託だけで働く場合は、保険料がどのくらいになるかも含めて、事前に考えておくと安心です。
ここまでの内容をふまえて、業務委託のメリットと注意点を整理しておきましょう。
働く日を調整しやすいため、家庭の事情や体調に合わせて働き方を組み立てやすいのが大きなメリットです。今の看護師の仕事を続けながら、休日だけ施術するといった始め方もしやすくなります。経験を重ねて指名が増えれば、働き方の選択肢も広がっていきます。
予約の状況によって収入が変わること、税金や保険の手続きを自分で行うこと、道具や材料の負担が契約によって違うことなど、自分で管理しなければならないことが増えます。SNSで発信して予約を増やすことを求められる場合もありますが、医療機関の広告には医療広告ガイドラインのルールがあるため、発信の内容は契約先と相談しながら進めましょう。
業務委託の働き方をもう少し具体的にイメージできるよう、一般的な1日の流れを紹介します。実際の流れは、契約先のクリニックや予約の状況によって変わります。
出勤したら、その日の予約を確認し、お客さまの情報や前回の施術の記録に目を通します。道具や色素、消耗品の準備をして、施術を行う部屋の衛生状態を整えておきます。業務委託では、どの道具を自分で用意し、どれをクリニックが用意するかが契約によって違うため、準備の内容も契約先ごとに変わります。
お客さまが来院したら、カウンセリングで希望を聞き、医師の診察を経て施術に入ります。施術後は、過ごし方の注意点やリタッチの目安を説明し、施術内容や使った色素、写真を記録します。予約の合間には、次のお客さまの準備や、問い合わせへの対応などを行うこともあります。施術だけでなく、こうした一連の流れをひとりで担う場面が多いのが、業務委託の特徴です。
業務委託について、未経験の看護師の方からよく聞かれる質問をまとめました。
スクールによっては、卒業検定や技術チェックに合格した人に、運営元クリニックとの業務委託契約や提携先の紹介を案内しているところがあります。ただし、条件や採用の判断はスクールやクリニックによって異なります。卒業後すぐに働けるかどうかは、説明会で具体的な条件を聞いておきましょう。
今の仕事を続けながら、休日だけ業務委託で施術する人もいます。その場合は、勤務先の就業規則で副業が認められているかを先に確認してください。公務員として働いている場合は、法律上の制限があるため、勤務先への確認が特に大切です。
一概にはいえません。業務委託は施術数に応じて報酬が変わるため、予約が多い時期は収入が増える一方、少ない時期は減ります。雇用で働く場合の固定給と比べるときは、税金や保険を自分で負担する分も含めて考えることが大切です。
業務委託で働くと決めたら、契約を結ぶ前に確認しておきたいことがあります。口頭だけで済ませず、契約書の内容をよく読むことが大切です。
報酬の計算方法(施術1件ごとか、売上の何割か)、支払いの時期、お客さまがキャンセルした場合の扱いを確認しましょう。リタッチ(2回目以降の施術)の報酬がどうなるかも、見落としやすいポイントです。
道具や色素、消耗品を誰が用意するのか、施術後にトラブルが起きたときにどう対応するのか、契約期間と解約の条件はどうなっているのかも確認しておきましょう。わからないことは契約前に質問し、納得してから契約することが大切です。
複数のクリニックから声がかかった場合は、報酬の金額だけで比べないようにしましょう。道具を自分で用意する必要があるか、1日にどのくらいの予約が見込めるか、施術後の相談やトラブルにクリニックがどこまで対応してくれるかによって、実際の働きやすさは大きく変わります。条件を表にまとめて並べてみると、それぞれの違いがわかりやすくなります。
また、契約書の言葉が難しいと感じたときは、そのままにせず、意味をひとつずつ確認しましょう。とくに、解約の条件や、契約が終わったあとの取り決め(ほかのクリニックで働くことへの制限など)がある場合は、自分の将来の働き方に関わるため、しっかり理解しておくことが大切です。
業務委託という働き方を考えているなら、スクール選びの段階から意識しておくと安心です。
スクールの中には、運営元のクリニックと業務委託契約を結べる制度があるところや、提携クリニックを紹介してくれるところがあります。どんな条件で紹介や契約ができるのかを、説明会で聞いておきましょう。卒業後の働き先の制度は、スクール比較表の「卒業後の働き先」の列で比べられます。
業務委託が合う人もいれば、雇用で安定して働くほうが合う人もいます。最初から決めてしまう必要はありません。学びながら、自分の生活に合う働き方を少しずつ考えていけば大丈夫です。迷ったときは、30秒診断で自分が大切にしたいことを確かめてみてください。
※この記事は、アートメイクを学びたい看護師に向けた一般的な情報です。スクールの料金や内容、求人の条件は変わることがあるため、申し込みや契約の前に各スクール・医療機関の最新情報を確かめてください。アートメイクは医療資格が必要な施術で、医療機関で行います。